【学習ブログ】子どもの反抗期 原点に戻る🍀

更新日:

この記事を書いた人

【西東京市:田無 個別指導塾】稲門進学ゼミナール スペシャルアドバイザー 

中学校社会科教員経験36年 N先生

子どもはかわいい

「おぎゃあ」と生まれた我が子。もう何年も前の事になる。改めて生まれたときのことを思い出すと懐かしい。泣きわめくたびに「どうしたの?」と心配した。「お腹すいたのかな?」「ウンチしたのかな?」などと、いろいろ考えた。日にの成長がとても嬉しく、本当にかわいい。写真もたくさん撮った。今は、スマホで何枚も何枚も無限に撮れるが昔は違う。12枚撮りとか24枚撮りとかのフィルムを使って、取り間違えやピンボケはご法度。撮った後は、お店に持って行き現像してもらい完成は2、3日後という時代に私も子育てをしていた。

子どもはかわいい。しかし、そのかわいい子どもが、だんだんかわいくなくなる。中学生、高校生の思春期。本当に、だんだんかわいくなくなる。反抗したり、口答えしたり…。私も保護者から「最近、言うことを聞かないんです」「勉強しないんです」「ゲームばかりやっているんです」「話もしてくれないんです」などの悩みを何度も聞いた。若い時は、そのたびに「はあ」「なるほど」と言っていたけど…。考えたらこれは「おめでとうございます」状態なのです。思春期真っ最中なのだから、この反応は当たり前なんですよね。よく「疾風怒濤の荒波の中を小さな船でこぎ出すのが思春期だ」と言います。そうなんです、子どもたちも大変なんです。その大変な時期に「受験」という苦難に立ち向かっていかなければならない。もう今(60歳)の私では到底乗り越えられない。逃げ出したいくらいです。でも子どもは、けな気に受験に向かっている。それだけで、子どもは「かわいい」のです。口では言いますよ、「もう勉強嫌だ」「どうしよう、なかなか成績が上がらない」「受験校が決まらない」「親が口うるさい」「勉強しようと思った時に『勉強しなさい』と言う」、ついでに「お風呂入ろうかなと思った時に『お風呂入りなさい』と言うなど…。ついでに口だけ達者で何もしない…。

でもこの時期はそう言う時期。子どもたちなりに、不器用に、こんな感じかな?と、受験に向き合っているということです。

だから「おめでとう、順調に成長していますね」の時期なのです。自我が芽生え、子どもは親から離れようとする。それにリンクしながら親がうまく子離れできる。成長するってそういうことなのです。大事なのは、それぞれの悩みをお互いに出しあうということ。ケンカではなく「作戦会議」にすることです。親子ともにお互いの要求がある。それを出し合って、折り合いをつける。わが子を受験に合格させるための「作戦会議」をすることです。もちろん、この会議に出席できるのは親子だけではありません。塾の先生だったり学校の先生だったり、あるいは友だちかもしれません。

今悩んでいる我が子の姿を、昔の思い出と同じように「かわいい」と思えることがいいですね。これから受験にむかっていく子どもに私たち大人が、手助けできることはまだまだたくさんありそうな気がします。マラソンで言うと、折り返し地点にさしかかろうとしています。なんだかんだ近くにいてくれるのもあとわずか。わが子と一緒にゴールに向かって進んでいきましょう。子どもの可能性は無限大なのですから。

前の記事へ

Copyright© 稲門進学ゼミナール , 2024 All Rights Reserved.