【学習ブログ】仕事とお金と受験💰

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【西東京市:田無 個別指導塾】稲門進学ゼミナール スペシャルアドバイザー

中学校社会科教員経験36年 N先生

仕事とお金と受験💰

「いい高校に行って、いい大学に行って、いい所に就職すれば一生安心」。これは、もはや神話になっている。

保護者の方々も、かつてそう言われた方もいると思う。この「いい」というのは、学校のレベル(?)、偏差値(?)のことだったのでは。今は、だんだんと変化している。終身雇用(一度就職したら、定年まで同じ会社に勤めること)は、次第に崩れている。今は自分に合った働き口が見つかるまで転職をする人が多い。それがキャリアアップにつながったりもする。年功序列賃金(年齢を重ねると自動的に賃金がアップすること)も廃止する企業が増えている。職能給(能力給)が採用され、出来高で賃金を決める。野球選手の年俸制のようなものだ。がんばればその分賃金が上がる。もちろん、その逆もある。現代では、知識だけの学力だけでなく、思考力や行動力も求められてきている。

このように、いわゆるいい学校を卒業しても将来が安泰とは言えなくなっている。もちろん、自分に合わなければすぐに辞めなさいと言っている訳ではない。職場で置かれた所で、我慢しながらがんばらなければいけないこともたくさんある。そこに、やりがいや働く意義を見出すことが大事だと思う。自分の夢がかなって、いざ現場に立ってみると、理想と現実のギャップに落胆することもあるだろう。こんなはずじゃなかったと、気持ちがのらない時もあるだろうでも、その仕事が好きならば、辞めるべきではない。ちょっとだけ踏ん張り時。もしも、やりがいを感じなくなったときには、別の道を考えるのもいいだろう。まだまだ若いのだから。

賃金は多ければ多いほどいい(だろう)。人間の生涯賃金は、平均して2億円~3億円だといわれる。平均なので、それ以上もらっている人もたくさんいるだろうし逆もある。人間は一生でそれくらい稼いで、それくらい遣う。生きていかなければいけないので、子どもを養っていかなければいけないので、家庭を維持していかなければいけないので、それくらい遣う。

時々「先生、おれ高校行かずに就職する」と言う生徒に出会う。中卒で働いてもらう生涯賃金は7000万円だ。ずいぶんと差がある。私は最低でも、子どもたちには、将来貯金ができるくらい稼いでもらいたいと思っている。そして、幸せになってもらいたい。幸せになると言うのはなんだろう?

シンプルに言うと「給料が入ったから、今日の夕飯は私がおごるね」「ボーナスが入ったから、今度家族で温泉に行こうよ」と言えること。「頑張った自分にご褒美♡」と元気でいてくれること。親にとってこんなに幸せなことはない。

仕事の事やお金のことを書いた。まだまだ先の話だと思っているかもしれないが、その時は必ずくる。自分で考えて判断しなければいけない岐路が必ず来る。心配や不安はあるかもしれない。でも恐れることはない。受験という大きな課題に真摯に立ち向かう中で、知識だけでなく、思考力、判断力も含め、あなたたちは絶対に成長している。今そんな状況に置かれたあなたたちが羨ましい。そして忘れてはいけないことがある。この受験期を乗り越えようとしているあなたたちを応援してくれる人が周囲にたくさんいるということ。同じ受験に立ち向かう仲間がいること。あなたは決して一人で戦っているのではないということ。

日々の勉強・定期テストを通して、コツコツと思考力を磨き、受験を通して、将来の自分を想像するきっかけにしてみてください。

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